2/23 杉浦真理さん(立命館宇治高校教員)いばらき総がかり行動主催

『主権者を育てる教育とは』をテーマに未来の世界日本地域の民主的な担い手を育てる教育とは何かを深掘りする学習会が、2025-2-23、ローズWAMで開かれました。お話は立命館宇治高校の杉浦真理先生で、いばらき総がかり行動が主催です。
※先生や参加されたみなさんのご意見から感じたことをまとめてみました。
①いまの若者の意識は、学校と部活とコンビニそして家庭の隙間を繋ぐスマホ(SNS)生活の中で、自分たちで変革した体験が皆無で、学校や社会に従わざる得ない生活をしているのではないか。
②学校や社会で決められたことを進めていくという自主的な姿は見受けられるが、自分たちで決めていく主体的な姿を見受けられなくなったのは、若者だけではなく私たちも同じではないか。
③SNSで若者は、FBを使わない、また、Twitter(X)ではなく、InstagramやYouTubeの動画が主流でハッシュタグやリツィートなどを通して同質のグループが広がって行き、そこに居場所を感じている。
④都知事選、兵庫県知事選では意図的に拡散されたSNSで若者が選挙に関心を示し大きな流れをつくられたが、その拡散された情報を、メディアリテラシーすなわち真実とは何かを学ぶことを抜きに信じるのは禍根を残すことになり不断の努力が必要だ。
④立命館宇治学校では5から6時間かけて「9条問題」「抑止力」などのデベェートを行い国民投票ならぬ生徒投票を行う授業に取り組んでいる。受動的に知識を学ぶスタイルではなく、この主権者教育は主体的な子どもを育てることになっている。また、高校ではどの学校も3時間ほど主権者教育をすることになっているが行われていないのが現実。
⑤学校で行われる主体性を生み出す教育は、地域におけるシティズンシップ運動に例えられる。東京杉並区の市民の力で政治を変えるもその一例だと思う。一人ひとりがそれぞれの課題を地域における課題としてとりくむこと、とりくんでいることをSNSや街頭での宣伝などで拡散して、他の市民と共有していくことが必要なのではないか。
⑥市民が何を求めているのかを、若者たちに刺さるような発信が必要。逆に、市民や若者たちが動きはじめた課題を積極的に学ぶ機会や場所を、私たちがつくることが必要だ。
⑦若者の権利と大人の権利とが対立するものであってはならない。そこを深める議論を避けていては「維新なるもの」が台頭してくるのではないか。
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